人生100年時代にあって健康意識の向上が叫ばれる中で、2017年にヘルスリテラシーの高さと主観的健康感と収入の高さに相関関係が有ることを示唆する研究報告がなされました。
日本人男性労働者におけるヘルスリテラシーと生活習慣,主観的健康感との関連:受診勧奨該当者を対象に
以上の研究では、ヘルスリテラシーの向上と実際の生活習慣や主観的健康間との繋がりを示唆する報告がなされており、背景には、日本人労働者を対象にした上記の様な研究が不足していることを課題視したことが発端となっています。
健康状態が悪化した日本人男性労働者219名に対して、自記式質問紙を用いて回答を募り、回答者の内、103名を解析対象とした結果、総じて日本人男性労働者のヘルスリテラシーは低いことが示唆されていた。
解析対象者は、健康状態が悪化した受診勧奨該当者であることから、そもそもヘルスリテラシーが低く、健康状態維持向上に向けた取り組みが不足しやすい対象者だったことが推察されている。
ただし、ヘルスリテラシーが比較的高く評価された対象者は、主観的健康感が高く評価されており、以前の研究でも同様の報告がなされていたとのこと。
併せて、ヘルスリテラシーの高い群は良好な経済的状況や主観的健康感、健康的食習慣との関連性が示唆された形となった。
しかし、本研究は、横断研究であることから、受診勧奨該当者のヘルスリテラシーと生活習慣や主観的健康感が明確に因果関係付けられない点と、バイアスや客観的健康指標との関連性との紐付けが今後に求められる内容となっている。
と言っても、ヘルスリテラシーが高いことは、健康面において損は無いと思うので、積極的にヘルスリテラシーを高められるように努力していきたいですね。
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